
新年あけましておめでとうございます。
令和5年の年頭にあたり、謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
新型コロナウイルスの感染抑制と経済活動の両立が着実に進んでいることもあり、わが国経済は基調としては持ち直しつつありますが、ウクライナ情勢や急激な円安等の影響により、エネルギー価格、原材料価格が高騰しており、多くの中小・小規模事業者は、度重なる価格上昇分を取引価格へ十分に転嫁することができていないことなどから、企業収益や資金繰りが悪化するなどの影響を受けております。
このような中、国や県では、令和4年度補正予算においてエネルギー価格高騰対策やコロナ禍の影響を受けた方々への支援策等を予算措置していただき感謝申し上げるところです。
さて、私たち中小・小規模事業者は、技術革新やDXの進展、人口減少の加速化、カーボンニュートラルの推進、自然災害の多発、国際情勢の流動化などの激しい環境変化に直面しておりますが、これをチャンスとして捉え、自らの力でこの変化に立ち向かうための自己変革の力を備え、強化していかなければなりません。
しかしながら、経営資源の脆弱な中小・小規模事業者が自己変革するためには、本会など産業支援機関自らも変革することが必要であり、これまでの事務事業をゼロベースで見直し、販路開拓、コスト削減、ブランド力強化など、真に中小・小規模事業者の経営の向上に貢献できる団体とならなければなりません。
このため、本年は、令和3年度に策定した事務局の中期運営計画の中間評価を行い、進捗状況の把握と課題の分析により今後の計画を着実に実行していくための対策を講じた上で、これまで以上に現場に出向き、経営者等との対話を通して、経営課題の解決を図るために必要な助言・提案を行うとともに効果的・効率的な事業を実施するなど、中小・小規模事業者に寄り添った支援を行って参ります。
皆様には、なお一層の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げるとともに、本年が皆様にとりまして飛躍の年となりますことを御祈念申し上げます。
(令和5年 年頭挨拶)
茨城県中小企業団体中央会
会 長 阿 部 真 也