構造材は木造住宅の骨格をなす部材で、地震や風圧に対して建物の姿形を正常に維持する役割をし、建物の寿命を左右する重要な部材といえます。
特に強度や耐久性に優れた木材を使用することになります。
下地材は構造材と仕上がり材との中間にあって仕上がり材をささえ、正常に維持する役目をもつ部材です。 できれば乾燥材を使用し、また仕上がり材との接合方法によっては、釘の効きの良い材や、接着性の良い材などが要求されます。
造作材は取り付ける場所によって、外部造作材と内部造作材に分けられます。 造作材は特に美観を重視される部材ですが、同時に使用される部位によっては、耐久性も考慮する必要があります。
隠れたところが一番肝心です! 構造材と下地材は、家が完成してしまうと見えなくなってしまいます。 俗にいう”欠陥住宅”と呼ばれる住宅の原因は殆どここにあります。 引き戸が開かなくなったり、床が傾いてきたり、そしてシロアリに床下を食われたりと、この部材を疎かにすると後々取り返しのつかないことになります。 「どうせ見えなくなるんだから」といって用材の質を落としたり、適正な寸法の部材を使用しなかったりする例を耳にすることがあります。 この”どうせ”が最大のクセ者です。 また、この構造材と下地材がしっかりしていると、後々の増改築が容易に済むことにもなります。 造作材の命は「乾燥材」であることです。 どんなに年数を経た木でも、または銘木と呼ばれる木でも、造作材として使用するときに乾燥していなければ、その価値は半減してしまいます。
木材は、「芯」がかかると曲がりやすい。 「芯」をはずすとおとなしい。 その名のとおりの丸い”丸太”から、四角形の柱や桁を取るべく製材しようとします。 生産性を考慮して丸太の真ん中で角材を取る場合、木の「芯」が出来上がる製品の上から下まで中心に来るように製材するのが理想です。 この時、中心から「芯」が偏ると製材したときにはまっすぐでも、時間がたって乾燥してくると曲がることがあります。 中心で角材を取った後、残った辺材で貫や間柱などの下地材や、鴨居や廻り縁といった造作材を取ります。 こちらは先述の「芯」が偏った角材と比べそれほど曲がりません。 なお強度的には、「芯」を持っている木材の方が明らかに強度があります。 土台や柱など過重がかかる構造材には「芯」がある木を、あまり過重のかからない間柱や貫などの下地材や敷居などの造作材は、乾燥しても”おとなしい”辺材を使うことになります。 このことは、木材一般についていえることで各々樹種によって違いがあります。 詳しくはお近くの木材店へ。
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