日書連マークについて

MARCとは?
現在、図書館のコンピュータ化がずいぶん進み、大きな図書館ではたいてい検索用のコンピュータが並び利用者が自分で本を探しています。以前、本を探す時は、ずらりと並んだカードケースから一枚一枚カードを繰って探したものです。もちろん今でもそうしている図書館は多いことでしょう。このカードケースに入っているカードをカード目録といいます。このカード目録には、書名や著者名など情報が記載されています。
マーク(MARC)とは、このカード目録をコンピュータにでも読めるようにしたデータ(カード目録)の事です。

MARCのには数種類ある!
一般的に出版業界でMARCと言うと、国立国会図書館の発行する全国書誌JAPAN MARC、大手出版取次などが発行する大規模な書籍目録データ(数百万冊の書誌データ)のことを指します。
このようにMARCと言っても数種類あるわけです。当然、MARCが数種類あればMARCの作成方法もいろいろです。今、このMARCを統一しようと言う動きがあります。

MARCが数種類あるとこんな問題が発生する!
同じ検索方法でも結果が異なる本が選ばれる可能性があります。
最近のコンピュータは性能もよく、利用者が検索する方法も慣れてきているので、違う会社が作成したMARCを混在させても検索結果に差が出ることは無くなってきています。しかし、書物によっては差がでる可能性があります。


どこのMARCがお勧めなのか
茨城県書店商業組合では数種類あるMARCの中でも日書連MARCを推奨します。
実は選ばれたMARCにより本の購入先が決まってしまうのです。
利用者の方が図書館で本を借りる場合、当然MARCは気にする必要はありません。でも利用者が借りる本を図書館が購入する場合、その図書館が選んだMARCにより本の購入先が決まってしまうのです。当然、選んだMARCによっては地元の書店から購入して頂けない場合があります。
そこでなぜ日書連MARCを推奨するかというと日書連MARCは地元書店も公平に利用できる唯一のMARCです。
このMARCの採用により、本の購入先が独占されることなく、地元書店でも公平に販売する事が可能になるわけです。地域の文化を守るためにも、ぜひ書籍は地元書店でお買い上げ下さるようにお願い申し上げます。


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