事業取組みの動機 |
笠間焼は、江戸時代から受け継がれ、笠間市周辺に多くの窯元や陶芸家が活躍しているが、他の産地に比べると知名度が低い。
また、長年にわたり笠間焼に携わる関係者全体を網羅する組織が存在しなかったため、笠間市を焼物産地として確立させるとともに、笠間焼を全国的にPRしていくことを目的に、当組合が設立され、各種共同事業に取り組んでいる。焼物の世界は古い体質が多い中、他の産地に先駆けホームページの作成などの事業に積極的に取り組んでいる。
|
事業取組みの内容 |
ホームページの作成に関しては、平成11年度に茨城県中央会の中小企業情報創造発信強化支援事業を利用し、笠間焼の紹介、イベントの案内や組合の紹介などの内容を中心とするホームページを開設した。平成13年度には笠間焼販路開拓研究会を設置し、ネットショッピングもできるビジネスポータルサイト「ネットde笠間焼」を開設した。
同サイトは、76人の作家を紹介する他、実際に笠間焼の器に料理を盛り付けた実用例を77通り掲載するなど消費者に笠間焼の魅力を訴えるPR活動を展開しており、利用者から高い評価を得ている。
また、イベント事業では、彩初窯市(いろどりはつがまいち)、陶炎祭(ひまつり)、笠間焼フェア、陶芸教室などを行い、笠間焼のPRと展示即売を行っている。
特にゴールデンウィーク頃に笠間芸術の森公園で開催される笠間焼の展示即売会「陶炎祭(ひまつり)」は、他産地にない作り手参加のイベントを中心に据え、20万人以上の来場者を集める茨城県下で最大級のイベントとなり、周辺の住民が笠間焼を身近に感じるとともに、近隣市町村並びに近県に対する知名度アップに貢献している。
その他、陶磁器の原料である年度や釉薬の共同購買事業、陶板、陶壁等の共同販売事業、地場粘土を供給する粘土精土工場の設置運営等の事業に積極的に取り組んでいる。
|
同事業の成果 |
同組合が実施するイベント、共同購買、共同販売などの各種共同事業は、組合員の経済的地位の向上や笠間焼産地としての笠間市の知名度を大きく向上させた。
また、ホームページ開設により、全国各地から引き合いがあるなど、確実に笠間焼の名を広めることに貢献している。
|

|
|