文字をサイズを変更する
印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |
中目、小目に大別される真壁石は仕上げ方ひとつでさまざまに表情をかえてゆきます。
石仕上げの種類
本ミガキ仕上げ
機械により石材を切断し、その表面(挽割面)を荒磨→水磨→本磨の順に仕上げていきます。石質が、緻密で硬くなればなるほど美しい艶がでで、かつ艶の耐久性が増します。
バーナー仕上げ
機械切りした石材の表面を強い火炎で焼きます。こうすると石材の造石結晶群は、はじけとんで独特な深見ある肌合いに仕上げることができます。
コブ出し割肌仕上げ
小割りした野面(割肌)はコブを落としていても、多少デコボコを強調。石材と石材を組むとき接する四隅は一定の幅をもって平らに仕上げます。つまり合端目地部分を正確に加工することになります。古い石造建築にはこの加工法が多くとり入れられるところから、石造りの奥ゆかしさや堅牢性とともに「石の美しさ」「石らしさ」を最も感じさせるものです。
ビシャン仕上げ
叩きつける表面が特殊硬質合金で、ピラミッド状になっている金槌によってしあげるもの。
のみ切り仕上げ
石を割ったその表面(肌割)にあるコブだけを切り落とし、平らにする粗面仕上げのこと。すなわち機械類を一切用いない手加工です。かつては市電の敷石になったり、古いお寺や神社の縁道にある板石にみられます。すべて手作りのため、石の寸法は正確でなく、石の内と外を表示して現場での施行の目安にしてあります。
小タタキ仕上げ
ビシャン仕上げ面をさらに小タタキ用両刃で叩き上げるもので、その表面には刃のあとの横筋が見えます。叩き幅は5センチにつき25刻みの「小タタキ」と、5センチにつき33刻みの「中タタキ」など。石材の面の仕上げでも非常に高級なものとされます。