茨城の植物

茨城県は日本列島のほぼ中央に位置し、南部の平野から北部の山地まで地形も変化に富んでいます。
このため多くの動植物の北限と南限が重なった、全国でも非常に珍しい豊かな自然を持っています。
このページでは、県内で見られる植物について四季折々にご紹介してまいります。

春の植物
ウメ

ウメ
[バラ科]
「梅一輪一輪ほどの暖かさ-嵐雪」と詠まれているように、早春に咲き、春を告げる植物です。ウメの名所は全国に数多いですが、水戸偕楽園はその中でも著名な所の1つでしょう。 「東風吹かば 匂おこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」 -菅原道真 庭木に、生け花に、いずれもめでたいことに使われます。 昭和41年に県民からの公募で、県の木となりました。
キンモンソウ

ツクバキンモンソウ
[シソ科]
名前の通り、筑波山ではじめて採取された植物です。山地の木陰にはえる多年草で、5から15くらいの数個の茎が生え、4月から5月ころ、葉の脇に淡紅白色のくちびる形の小さな花を数個つけます。 分布は主として太平洋側の宮城県から関東地方の各地と山梨県・長野県東部から、和歌山県や四国徳島まで分布しています。 県内では、筑波山のほか加波山・難台山・御前山・男体山・八溝山・花園山などに分布しています。
夏の植物
ハス
ハス
[スイレン科]
池や水田に生える多年草の水草。節ごとにくびれた白色の太い根茎が泥の中を這います。これが「蓮根」で、秋の終わり頃から掘りあげて食用にします。7〜9月ころ、ピンクや白色の香りの良い花を咲かせます。昔、中国から渡来したといわれていますが、実や葉の化石がたくさん発見されています。今のハスは自生植物が品種改良されてきたものかも知れません。大賀博士の2千年前のハスの実の開花は有名な話です。
サギソウ
サギソウ
[ラン科]
陽当たりの良い湿地に生える多年草。球茎は円く、茎の高さは20〜40cm、葉は互生し、長さ5〜10cm、茎の基近くに3〜5枚、上方に数枚のうろこ状の葉があります。花は直径3cm、7〜8月に純白のシラサギが羽を広げて飛んでいるような形の優美な花をつけます。サギソウという名前もこの様をみたててつけた名です。本州・四国・九州に分布し、県内でも普通 に見られます。この花の愛好者がふえ、鉢植栽培が行われるようになってきました。
秋の植物
ヒガンバナ
ヒガンバナ
[ヒガンバナ科]
田のあぜ、土堤、墓地などに群生し、秋の彼岸の頃、長いおしべ、めしべを突き出した真紅の花をつけます。花は普通に6つに深く裂け、それぞれの先は外側にそって巻いています。この花は、花の時期には葉がなく、葉は花の後に出て春遅く枯れます。一般にマンジュシャゲと呼ばれているもので、マンジュシャゲという別名は、「天上の華」という意味の古代インドの梵語からきたものといいます。
スダジイ
スダジイ
[ブナ科]
本県ではシイと言い、その実をシイの実と呼んで食べていました。常陸国風土記(713)に麻生町、牛堀町などでクリ、ケヤキなどと混成していた様子が書いてあります。また筑波山につながる椎尾山中腹にスダジイ(胸高直径30cm以上109本)などの樹そうがあり、1994年に茨城県指定天然記念物になりました。スダジイの森は本県が北限になっています。
冬の植物
フクジュソウ
フクジュソウ
[キンポウゲ科]
日本全国の産地に自生しますが、中部以北に多く見られます。県内では花園山や七会村の県境近くの2ケ所に自生しています。 全体に柔らかく、ほとんど毛のない高さ10〜30cmほどになる多年草です。早春の草花として観賞用に栽培されています。花は3〜5月に咲き、直径3〜5cm、おしべ、めしべともにたくさんあり、おしべは黄色で、めしべは緑色です。根は強心薬になりますが毒草です。別名元旦草ともいいます。
ヤブツバキ
ヤブツバキ
[ツバキ科]
高さ5〜6mになる常緑高木で、葉は革質です。10月から3月ころまで花を咲かせます。花は赤色の大輪でサザンカのように花びらが1枚づつ落ちることはなく、まとまったままで、ばさりと落ちます。「落ざまに水こぼしけり花椿」芭蕉。本州・四国・九州の海岸に近いところに生育していますが、ヤブツバキを原種として、多くの園芸品種があります。日本海側には、ユキツバキが生育しています。実はツバキ油をとります。
協力:茨城県緑の会

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